ロマンティック街道のハイライトといわれるローテンブルク。城壁の中に中世の街並みが残る素敵な街だ。
小さな街だが、綺麗な街並みに加え、城壁巡りや「中世犯罪博物館」など見どころも多く、食べ物も旨い。ネットのブログで知った、街はずれの評判の居酒屋での夕食は、期待通りだった。
宿泊したホテルは、部屋のつくり・インテリアともに素晴らしいうえに、人気のマダムの心遣いはさすがであり、1泊だけではもったいないと思った。
この街を救ったヌッシュ元市長の、現在も市民に愛されているマイスタートルンク伝説がある。三十年戦争の時、陥落したローテンブルクの市庁舎に乗りこんできた敵のティリー将軍が、宴席で「特大ジョキ(3.25ℓ)のワインを一気に飲み干す者がいたら、市参事の首切り刑と街を焼き払うのを取りやめる」と言い出した。受けて立ったヌッシュ市長が一気に飲み干し、参事の命と街を救ったというもの。その後3日間昏睡状態だったそうだ。