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旅は楽しい (スイス旅行その13)

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 初めての地を訪ねる時のわくわく感は、たまらない。テレビや本などの映像・写真で見たことのある景色でも、実際にその場に立って身体で空気を感じ、見聞きすることは、言いようのない感動がある。
 旅行計画の作成時、旅行関係書では例年のとおり「地球の歩き方」がメインとなり、インターネットの関係先ホームページや先達のブログがしっかりと補佐してくれた。
 ネット情報は、手間をかけるほどに詳細・懇切に教えてくれる。なかでも、「スイス政府観光局HP」と「SBB(スイス国鉄)HP」ならびに「グーグルのアース・地図と翻訳」は、大活躍であった。
 ブログでは、若い夫婦が幼い2人の子と旅する「たぬたぬのスイスとアルプス」が、ハイキングのいい道しるべとなり印象深い。
 暑さのせいもあって、膨大な記録写真の整理がはかどらない現在の日々を過ごしているが、写真を見るたびに場面がよみがえってくる。
 
 

ワイン街道 (スイス旅行その12)

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 スイス滞在の最終日、ツェルマットからジュネーブ空港への移動中、ラヴォー地区のヴヴェイで途中下車した。ラヴォー地区は、スイスワインの主要生産地として著名だ。
 ヴヴェイは、喜劇王チャップリンが晩年を過ごした地としても知られている。なお、チャップリン像の近くにある、レマン湖に突き刺さった巨大なフォークのモニュメントの存在理由は、不明だった。
 ヴヴェイからワイン列車に乗ってシェーブルへ。シェーブルからサン・サフォランまでの間の「ぶどう畑ハイキング」を楽しんだ。
 レマン湖を見下ろしながら、一面に広がるぶどう畑の中を歩く気分は、歩き始めにバーラウンジで味わったワインの余韻も加わって、このたびの旅行の最高の締めくくり。歩く途中で仕入れた数本のボトルは、スーツケースの重量を増やす結果となった。

食事・スイーツetc. (スイス旅行その11)

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 スイスで唯一、不満なことは、事前情報のとおり、食事の値段が総じて高いということ。日本の価格の3倍位に感じた。パスタを例にとると、日本では1000円前後と思うが、25~30スイスフラン(2700~3300円)位。
 ドイツ語メニューの判読に苦労するので、ランチやディナーとも、旅行案内やブログなどで評価の高いところを調べ、予約できるところは事前予約を入れて、出かけた。残念ながら、いずれも量は多いが味はいま少しが多く、値段の高さのみが印象に残った。
 ただし、スイスワインは旨かった。水よりもワインの方が安いのは不思議だ。
 レストランに関して、味・価格ともに好感をもてた店が2~3あったが、特に、スネガパラダイス近くのフィンデルン村「Restaurant Chez Vrony」の料理は、とてもよかったと、三人の意見が一致した。
 スイーツでは、シュプリングリの「マカロン」と、田舎道をはるばる訪ねて行ったフタン(グァルダとシュクオルの間)の村外れの店「Cantieni」の「蜂蜜とナッツのタルト」が抜群に美味しく、我が家女性軍の事前調査が大ヒットをもたらした。
 

素晴らしかったホテル (スイス旅行その10)

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 個人旅行の場合、旅行シーズンの7月に人気のホテルを押さえるのは大変。今回も、ネットとメールのフル活用で、昨年10月頃から押さえにかかり、12月には、ほぼ予約完了。その後、次女の仕事の関係上(休暇取得)の都合で一部予約の日程変更が生じたが、どうにかクリア。
 次女と家内が厳選してくれたホテルは、快適。選定には現地旅行経験者のブログ情報が、大いに役立ちました。
 エンガディン地方(サンモリッツ周辺)では、ホテルマイサー(グアルダ)に2泊、ホテルドナッツ(サメダン)に3泊。周辺の観光とハイキングに最適の場所。
 ツェルマット周辺では、マッターホルン直下のホテル・シュワルツゼーに1泊。ちょっと贅沢をして五ツ星「リッフエルアルプリゾート」に2泊。
 いずれのホテルも、立地・設備・サービスともに充実しており、観光王国スイスを実感。

鉄道の旅 Part.3 (スイス旅行その9)

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 スイス国鉄(SBB)のサービスの一つに、「ライゼケベック」(荷物託送サービス)がある。荷物を鉄道の駅から駅へ送るシステムだ。
 通常は、48時間必要である。2日先以降の宿泊場所に大きな荷物を送っておき、その間の2~3日分の荷物は背負って移動する方法。
 別に、「ファーストバゲージ」という、当日朝までに手続きすると、当日夕刻着の取り扱いサービスもあるが、料金は倍額、取り扱いは特定の駅間に限定される。
 サメダンからツェルマットに移動するときに、「ライゼケベック」を利用してみた。重いスーツケースを持って列車を乗換えることや、移動途中にハイキング(アンデルマット・悪魔の橋見学)を挟むと一時預かりの手間がかかることからは解放された。
 反面、その期間、3日分の必要荷物をリュックに詰めてハイキングをするのも、なかなかの重労働であった。予約確認書やスケジュール関係書類、着替え、雨具、デジカメ・スマホの充電器や予備バッテリー類等々、相当の荷物が増えて、嵩・重量ともに大変。この方法も一長・一短あると思う。

鉄道の旅 Part.2 (スイス旅行その8)

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 スイスの列車を利用して、面白いことがいろいろあった。
 ① ほとんどの駅には改札がなく、フリー乗車である。そのかわり、車内で検札がまめに回ってくる。
 ② 客室出口ドアの横に「Stops on request」と表示された黄色のボタンがある。利用方法は、日本のワンマンバスで停まってほしい時に意思表示をするのと同じ仕組みだ。下車したいときに押しもらすと、列車は通過してしまうので、神経を使った。
 ③ 乗降時に、車両のドアは、内・外とも自分でボタンを押して開ける。ドアの前で待っていても自動的には開かない。
 乗降時、乗車口の段差に加えて、車両とホーム間のすきまが大きいことがあり、重いスーツケースを抱えての乗り降りは、かなり大変。
 ④ 一定期日、列車(1等車)・バス・ロープウェーなどを乗り放題できるなど、いろいろな種類の「乗車パス」がある。上手に利用すると、都度購入するよりは随分お得で、手間も省ける。

鉄道の旅Part.1 (スイス旅行その7)

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 スイスは鉄道の王国。全国に鉄道網が張り巡されており、移動は凄く便利だ。1km歩けば、何らかの乗り物にたどり着けるとさえ言われる。前回のユングフラウヨッホ(3454m)や今回行ったゴルナーグラート(3089m)のような高い所へさえも、列車で行ける。
 このたびの旅行では、景色を楽しむため、氷河特急やベルニナ特急に乗らず、同じルートを敢えて急行・普通列車で移動した。著名な特急のパノラマカーは、陽射しで暑いとともに、窓が開かないため、写真が撮りにくい(光の反射の写り込み)と聞いたからである。 事前情報のとおり、急行・普通列車は窓の上半分が開くし、車両は1等車なので、快適であり、所要時間も大差はなかった。
 出発前の旅行計画作成時に必要な列車情報は、SBB(スイス国鉄)のホームページが大変な手助けになった。詳細な時刻表はもちろん、乗換え時の到着・発車ホームの番号、各駅ごとのサービス内容(ロッカーの有無など)等々、申し分なかった。ドイツ語は皆目わからない不安の中で、心強い支えであった。

ゴルナーグラートからの景色 (スイス旅行その6)

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 ツェルマットでの2泊目・3泊目の宿は、五ツ星のリッフェルアルプ・リゾート(2222m)。素晴らしいホテルだった。
 ここからゴルナーグラート登山鉄道に乗って、終点のゴルナーグラートへ。列車が3089mの高さへぐんぐん登っていく様子は、周りの景色とともに心強く気持ちよいものだった。
 ゴルナーグラートの展望台では、モンテローザと氷河が間近に迫るとともに、マッターホルンの遠景と合わせて、前日のマッターホルン・グレッシャー・パラダイスとは一味違った美しい景色に出合った。

マッターホルン・グレッシャー・パラダイス (スイス旅行その5)

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 シュワルツゼーから高速ロープウェーを乗り継ぎ、1300mの高度差をわずか20分弱で終点のクライン・マッターホルンに到着。ここに、今回の旅行の最高地点であるマッターホルン・グレッシャー・パラダイス展望台(3883m)がある。富士山よりも高所である。
 到着時、足元が少し揺れたような気がしたので、大事をとって高山病予防の食べる酸素を口に含んだ。晴天なので、サングラスの装着は必需。
 屋外の展望台に登ると、視界360度の銀世界が広がる。スイスアルプスの絶景だ。スキー客が出発して行く。この高さから急斜面を滑るのか。驚きだ。
 遥か先の新雪の斜面には、登山のパーティーが数組、豆粒のように小さく見えた。初めての景色に、ただただ感嘆。

    * 写真の上でクリックすると、画像が拡大します。

シュワルツゼー(ツェルマット)の景色 (スイス旅行その4)

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 前日夕方、サメダンからの大移動を終えてツェルマットに到着後、高速ケーブルで一気に1000m近く登った所に、ホテル・シュワルツゼーがあった。標高2583m、あこがれのマッターホルンの直下である。
 シュワルツゼーのケーブル駅到着時は、小雨となり濃い霧が立ち込めて全く視界が利かず、徒歩で、ほんの3~4分の距離のホテルにたどり着いたときは、ほっとした。
 天気予報のとおり、翌朝は快晴。早朝5時前から、寒さをものともせず、夜明けのマッターホルンの姿をかぶりつきの席(ホテル2Fテラス)で堪能した。今回の旅行のクライマックスは、最高の演出で迎えてもらったようだ。山の神に感謝。