盆で帰省中の長女と孫娘を伴い、私のルーツを知っておいてもらおうと、ほんとに久方ぶりにふるさと智頭の町を案内して歩いてみた。町のそこここが、かっての思い出を次々と思い出させる。
智頭の町は、高校を卒業するまで住んでいたが、その後は、県境にある墓所へ墓参の時に通過する程度で、すっかり縁遠くなっている。でも、心の底には、ふるさとの記憶として、原風景がしっかり根付いている。
元の自宅の数軒先に、国指定重要文化財「石谷家」があり、見学した。建物は、よく保存されており、この広い屋敷内に入ってかくれんぼをしていた子供の頃と変わらない。
高校卒業目前に母が亡くなり、一人きりになった私は就職して智頭を離れてしまったため、当時の自宅はそのまま住むこともなく、数年後には手放している。
元・自宅の家の外観は、2階のガラス戸がサッシに変わったほかは、半世紀を経た今でも往時の姿が残っているのが嬉しく懐かしかった。